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【2019年2月11日週】アメリカ政治経済・米ドルの振り返りと来週の見通し

更新日:

 

それでは2019年2月11日週の振り返りと、2月18日週の見通しを見ていきましょう。

2019年2月11日週では、ドル円109.76〜111.117円で推移しており、とても狭い値幅で動いていました。

また先週のオープン時は109.765円、クローズ時は110.436と一週間内で相場は上下したものの、結局週の終わりには元の相場から若干の下落で終了しています。

 

この記事は毎日YouTubeで公開している動画「朝の為替経済ニュース」で説明している中で、アメリカ関係のみをピックアップしています。

ドル円以外の為替やETF、その他地域(主にヨーロッパ、日本)のニュースも毎日確認したい方は見てみてくださいね(`・ω・´)

まず、アメリカの先週の大きな動きとしては以下の通りです。

※今週のニュースは全て日本経済新聞の写真を引用しています。

・予算案協議・国境の壁建設問題
→与野党予算案協議中断(2/11)
→与野党予算案合意(2/13)
→トランプ氏予算案署名、ただし非常事態宣言により9,000億円捻出(2/15)

 

・米中貿易協議
→次官級協議開始(2/11)
→延長の可能性を示唆、ただし3/1からの追加関税は実行予定(2/13)
→追加関税の影響本格化(2/14)
→正しい方向性で協議が続く場合、延長の時の追加関税はなし(2/15)

 

・経済指標など
→12月の米財政収支135億ドルの赤字
→12月の米小売高1.2%減 約9年ぶり下げ幅

ではここから下はそれぞれを詳しく見ていきましょう。

※この記事では日本経済新聞に表記されている内容を使用しています。




アメリカの国内政治

アメリカの国内外政治の進展は以下の通りありました。

→与野党予算案協議中断(2/11)
→与野党予算案合意(2/13)
→トランプ氏予算案署名、ただし非常事態宣言により9,000億円捻出(2/15)

それではピックアップして見ていきましょう。

与野党予算案合意(2/13)


この時はトランプ氏は満足しない状態でしたね。

予算案そのものは壁建設の費用は多少盛り込まれていましたが、トランプ氏が想定している壁とは異なり簡易的な壁を想定していたので、予算もかなり少なめでした。

トランプ氏予算案署名、ただし非常事態宣言により9,000億円捻出(2/15)

今回の予算案合意による署名は多くの方が予想できたと思います。

しかし、このタイミングでの非常事態宣言による国境の壁建設費用の捻出は意外でした。

今出なくても前回の政府機関閉鎖のタイミングでもできましたからね。

結果論ですが、与野党の合意という点を重視したのかもしれません。

 

アメリカの国外政治

アメリカの国外政治の進展は以下の通りありました。

→次官級協議開始(2/11)
→延長の可能性を示唆、ただし3/1からの追加関税は実行予定(2/13)
→追加関税の影響本格化(2/14)
→正しい方向性で協議が続く場合、延長の時の追加関税はなし(2/15)

それではピックアップして見ていきましょう。

次官級協議開始(2/11)


まずは次官級会議で米中貿易協議が開始しました。

そして14日、15日に続く協議に発展していきましたね。

追加関税の影響本格化(2/14)

アメリカによる対中貿易関税は想像以上に中国に影響を与えています。

逆に先週発表されたアメリカの対中貿易赤字は大きく減少していたので、完全にアメリカ優位の状況となっています。

正しい方向性で協議が続く場合、延長の時の追加関税はなし(2/15)

アメリカ議会としては3/1以降に延長する場合は追加関税を課すという立場は変わらないものの、トランプ氏としては習国家主席と首脳会談での合意を考えています。

そのため延長されたとしても、前向きの延長と捉えることができ、今すぐに妥結できなくても今回の米中貿易協議は最低限の成功は納めたと言って良いでしょう。

アメリカ経済の動向

こちらも以下の指標や経済動向が明らかになりました。

→12月の米財政収支135億ドルの赤字
→12月の米小売高1.2%減 約9年ぶり下げ幅

こちらもピックアップして見ていきます。

12月の米財政収支135億ドルの赤字

赤字という言葉にとらわれがちですが、前年比ベースでは41.6%減であったため、良い方です。

黒字化にはまだ遠いですが、アメリカ国内経済は比較的順調であるため、今後に期待です。

2019年2月11日週のドル円推移と2月18日週の見通し

ニュースを確認した上で、ドル円の動きを見てみましょう。

1週間では先週よりも大きな上ヒゲを持つ陽線

日足では110円を明確に超えて推移しています。

1時間足では110円から111円のレンジで動いている相場状況です。

 

2019年2月11日週では、ドル円109.76〜111.117円で推移しており、とても狭い値幅で動いていました。

また先週のオープン時は109.765円、クローズ時は110.436と一週間内で相場は上下したものの、結局週の終わりには元の相場から若干の下落で終了しています。

 

今週は先週と打って変わって、110円を大きく上抜け、111円にもタッチするほど上昇しました。

先週までの相場を確認すると、雇用統計など大きな経済指標でも110円を超えることはできませんでした。

しかし、今週米中貿易協議の進展、国境の壁建設を巡る与野党予算案合意など、政治的側面による期待でドル円相場は110円を突破し、111円にもタッチするという状況でした。

つまり、テクニカルよりもファンダメンタルズが重要視されていたということです。

 

もともと110円付近でもみ合っており、110円の壁をチャレンジするたびに壁は少しずつ砕かれていました(後半には1時間足の終値でも110円台をキープしたタイミングもあった)ので、政治的側面でトドメを刺したという感覚です。

来週も同様の傾向は見られると思います。

米中貿易協議のひとまずの安心、予算案合意による政府機関閉鎖のリスク回避のより110円を下回るような状況は現在ありません。

現在ある政治的リスクはロシアとのINF条約撤廃問題、トランプ氏非常事態宣言による国境の壁予算捻出ですが、この2つをもって直接的に為替に影響を与えるとは思いません。

 

逆にトランプ氏の言動によっては110円を再度割れることもありえますし、経済指標でも割れる可能性はあります。

直近では失業保険申請件数が週単位で増加していますし、現在好調の雇用関係が良くないと下落へ反転する可能性があります。

最近では上昇傾向にありますが、まだ週ベースでの相場は下落傾向にあるので、落ちる時は早いです。気をつけていきましょう。

 

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関連記事:ループイフダンおすすめ通過ペアは豪ドル円!選んだ理由と設定や利益はどのくらい?

 

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